今どきのビジネスモデル|シミュレーションゴルフ、体験してきました

今どきのビジネスモデル|シミュレーションゴルフ、体験してきました

皆さん、シミュ―レーションゴルフってご存じですか?
ゴルフの練習場、コースを前方スクリーンに映し出し(スクリーン自体は、2mかそこら、すぐ前方にある)
そこに向かって球を打ち、あたかも実際の練習場やコースで打っているよう疑似体験をさせるものです。

仕組み自体は、最近できたものでもないですし、自分も認知はしていました。
ただ、ゴルフ好きの自分としては、そんなもの何がおもしろいのかなあと、ちょっと馬鹿にして見ていました。
練習するなら疑似ではなく、リアルに広いところで打たなくては練習にならないし、コースプレイの疑似体験なら、リアルなコース以上の体験はないからです。

ゴルフ友達の何人かから、シミュレーションゴルフの月会員(サブスク)になってさあ、とか、仕事終わってから毎日行ってるよ、とか、
そんな話を聞くようになっていたところ、最近、自宅の近くにもフィットネスジムに併設される形(この形式は多い)でできたので、早速覗いてみました

初月は無料、2か月目は半額、3か月目から満額課金で、12,000円/月、リアル練習場に週1で行くのと同じくらいかな。
ものは試しで始めて見ました。

なるほど、流行る理由が分かりました

2方向からカメラでスイングを撮影しており、
打球の速度角度回転数飛距離真っすぐ飛んだのか曲がったのか、どれくらい曲がったのか、知りたい情報が全て網羅されて表示されます。
もちろん、自分のフォームもスロー再生等で、逐一確認できますので、どこが悪いのか、欠点を矯正する上でこの上ない情報を提供してくれます。

ブース(自分が利用しているところは、3つ)が空いていれば何時間でも利用可能です。
1コマ1時間単位で、まとめて予約はできないので、ちょこちょこ取らないといけないのは少々手間ですが。。

私が唸らされたのは、このビジネスモデルです。
本来、ゴルフの練習場を作ろうと思えば、それなりの敷地が必要となり、メンテナンスするリソース(人等)も必要になってきます。
ところが、3m×5mくらいの広さでブースが1つ設置できます。
ブース1式の設備投資は必要ですが、ほぼ無人で運用されています。
(たまに、併設のフィットネスジムの人が掃除に来るくらい)
予約もウェブ、入室もウェブから発行されるQRコードによる解錠、デジタル化されています。

狭い空いた土地をコインパーキング化して、駐車スペースの少ない場所に駐車場を作ることで、
利用者と土地のオーナーに利益をもたらすビジネスモデルの応用版ではないでしょうか?

ゴルフって、どうしても練習が必要なスポーツで、しかも使う道具の持ち運びが、結構大変なんです。
それを持って練習場に行くには、車が必要になります。しかも、練習場が限られているので、近場になかったりします。
シミュレーションゴルフが街中にちょこちょこ作られ(昨今、そうした状況)、歩いて行けるような距離にできれば前段のハードルは解消され、
新たな利用者(女性や若年層)も増えていると聞きます。実感もあります。

ゴルフって、団塊の世代が離れる(やらなくなる)と、業界的に崖が訪れると言われていましたが、
新たな利用者を獲得して、V字回復しつつあることに、シミュレーションゴルフも一役買っているはずです。

コインパーキング、シミュレーションゴルフ、フィットネスジム、マーケットは違いますが、どれも同じようなビジネスモデルだと思います。

マーケットの課題

  • 駐車場が無い
  • 練習場が無い、手軽にできない、利用者が減る
  • 運動する場所が無い、健康維持できない

に対して、遊休地を持つオーナーに投資機会をもたらし、利用者を呼び込んでマーケットを拡大し、
利用者にはサービスの利用価値をメリットとしてリターンし、その結果オーナーには投資価値をメリットしてリターンする、という好循環を作っています。
そして着目して欲しいのが、どのビジネスモデルも、サービスの基盤に、デジタル化された仕組みが組み込まれていることです。

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