DX(デジタルトランスフォーメーション)ってどうすればいいの? 第2回

DX(デジタルトランスフォーメーション)ってどうすればいいの? 第2回

DXの考え方と身近な例

前回は、DXの一例として、コロナ禍で身近になったテレワークを上げて説明しました。

デジタル技術と業務の融合で、大きく常識が変わる(トランスフォーム)さま、何となくイメージできましたか?

前回の記事を読む

DX(デジタルトランスフォーメーション)ってどうすればいいの?

DX化って、答えがあるわけではありません。

会社や事業体それぞれに、文化、業務、様々です。社内だけでなくさらに進化していくには、マーケット(対企業、対個人)との融合を考えていく必要があります。

自社の仕組みをDX化する、顧客に提供するサービスをDX化するには、まず、どうしたいか、どうあるべきか、というゴールのイメージが必要です。

街を作る、家を建てるのをイメージすると分かりやすいのではないでしょうか。とは言え、あまり大上段に構えすぎると、身動きが取れなくなって、事が進みません。

また、ITリテラシ(ITに関する理解力・習熟度)のレベルにより、一括りにはできないと思います。
ITリテラシが高いところは、大上段に構えて、それを実現化することに注力する必要があるでしょう。

一方、ITリテラシって何?というところは、まずはITリテラシを醸成していく必要があるでしょう。簡単に言えば、まずはパソコン、インターネットに慣れるところからです。

 

20210222_a

 

DXのイメージを作って頂くために、誰もが知っている身近な例をご紹介しましょう。

1)Suica(スイカ)

2001年、デジタルキャッシュの走りとして導入開始されました。

導入当初は、対応した改札機の導入、普及、駅職員の不慣れなど、大変だったこと想像に難くありません。

あまり漏れ聞こえてこない情報ですが、JRはSuicaの導入で、キセル乗車が大幅に減ったそうです。

つまり、乗車客数は変わらないのに、増収したわけです‼さらに、駅改札の人員配置が格段に減りました。その分、配置換えした駅員さんは別の仕事ができるわけです。

 

20210222_b

 

デジタル化することで、人の手間が減り、漏れも無くなりますが、同時に全ての履歴データを取ることが可能になります。

実は、これがデジタル化の最大のメリットなのです。全ての履歴データ(誰が(年齢、性別)、どこで何時、乗り降りたのか、いくら使ったのか)から、いろんなことが分析できて、マーケティング戦略が立てられます。

 

20210222_c

2)UberEats(ウーバーイーツ)、出前館

UberEatsは、2014年アメリカ発、日本には2016年上陸、出前館は、2000年サービス開始、とそれぞれ結構前からサービスはしていたのですが、一気にメジャーなサービスに押し上げたのは、コロナ禍ですね。

 

20210222_d

 

このサービスのどこがデジタルなのか?飲食店って、コロナ禍の前は現地に行くのが当たり前でしたよね?

ところが、コロナの所為でデリバリーが当たり前になりました。スマホ、パソコンで、UberEats、出前館の画面で、食べたいもの、地域を選ぶと、「こんなお店あったっけ?」という店舗(?)がずらりと並びます。

”ゴーストレストラン”と呼ばれる、デリバリー専門の店舗です。もちろん、普通の店舗も同じように軒を並べます。

 

20210222_e

 

”ゴーストレストラン”は、現地で座って飲食ができないキッチンだけの店舗です。営業許可さえ取れば、個人の自宅でもできるわけです。

つまり、UberEats、出前館という仮想モールの中に出店すれば、すぐにお客が取れるのです。

しかも、出店するための投資は、比べ物にならないくらい安くできる。誰もがスマホを使い、インターネットという通信インフラが行き届いたことで成立するビジネスモデルですね。

それでは、『DX(デジタルトランスフォーメーション)ってどうすればいいの?』の次回をご期待ください。

いいね (1 いいね)
読み込み中...

ITインフラカテゴリの最新記事