大惨事。製品CADデータが流出?

大惨事。製品CADデータが流出?

まさかのCADデータ流出

2023年10月19日、バンダイナムコエンターテインメントが展開するメタバース「ガンダムメタバース」で、ガンプラの金型CADデータが流出した事件が起こりました。19日に海外のユーザーが、ダウンロードしたクライアントファイル内に、ガンプラのCADデータを発見。その中には未発売モデルのデータも含まれているという大参事。

ガンダムメタバース © 創通・サンライズ© 創通・サンライズ・MBS

流出したデータは「本物のCADデータ」

流出したCADデータには、ガンプラの頭部や胴体、腕などのパーツが含まれていて、これらのデータは、3Dプリンタで出力することで、現実にガンプラを再現することが可能になります。3D CADデータの流出が、商品の模倣や二次利用につながる可能性があるのは当然の話でして。言うまでもなく3D CADデータは、商品の設計や製造に直結する重要な情報であり、今回の流出事件はどれくらい大きな損害をもたらすかは考えるだに恐ろしい。これ誰かがクビになるとかで済む話じゃない気が。

なんでこんなことに?

「ガンダムメタバース」ではモビルスーツのミュージアムを閲覧できるコンテンツがあるのだが、そのモデルデータはガンプラのCADデータをそのまま使用してるようで、PC向けのクライアントファイル内に含まれていたとのことです。

そのため、クライアントファイルのセキュリティが不十分だったと言葉で言えばそう纏められますが、ガンプラのCADデータをノーガードで置いておくとかセキュリティ以前の何かか抜けてるような気がしてなりません。

メタバース用のデータを用意するわけにはいかなかったんですかね。金型データをそのまま流用って発想はなかなか。ええ。

CADデータだけあれば、って話ではないのはわかるけど。

もっともCADデータだけあっても金型製造とか射出技術のとかそれ以外のノウハウをそう簡単にマネできるとは思えないので(だって”あの”バンダイの製品だよ。)即座に危機的状況にはならないだろう、なって欲しくないなとは個人的には思っておりますが、粗製乱造された偽物や海賊版が大量に出てくるのは避けられない気がします。

「ガンダムメタバース」は大変魅力的なサービスに思えるのですが、こんな形でケチがついてしまったのは至極残念ではあります。

 

なんだよもう。

案の定やられた模様。これ今後どうやって対応していくんだろ。続報を待ちます。

いいね よろしければ「いいね」を押してください!
読み込み中...

セキュリティカテゴリの最新記事