自宅で10Gbps環境を構築してみた。

自宅で10Gbps環境を構築してみた。

自宅で10Gbps環境を構築してみた。

インターネット回線の契約にて、回線速度がグングンと早くなり一般向けの回線でも10Gbpsも普及し始めました。

しかし、いくら回線が10Gbpsになっても使っているPCやスマフォの接続先が10Gbpsに対応していなかったらまったく恩恵をうけることができません。そんなわけで、自宅の回線を10Gbpsにすると同時に10Gbpsの速度を感じることができるネットワーク環境を構築してみました。

①回線

個人宅で10Gbpsの回線サービスを受ける場合下記のようなサービスを業者が提供しています。

・NURO光
・Docomo光
・auひかり
・SoftBank光
・eo光
・j:com

など、上記ベンダーは10Gbpsサービスを展開しておりさらに様々なプロバイダーも対応しています。

今回はDocomo光の10Gbpsのプランで契約しました。(工事費キャンペーン中で0円、事務手数料3000円、月額8560円

②ルーター

回線を10Gbpsにした場合、ルーターが対応している機種でないと通信速度が1Gbpsしか出ません。
ルーターを選定する際は10Gbpsに対応しているかを調べないといけません。

主な10Gbpsに対応している安価なルーター(50000円前後

・WXR-11000XE12シリーズ:Buffalo
・WN-DAX6000XR/E:IODATA
・AM-AX11000T12:NEC

など、プロバイダーによってはレンタルルーターなどもあります。

・RT-500KI:Docomo光 (月額550円)

など、上記機器でも10Gbpsに対応した口は2portしかありません。(WANとLANで1つづつ)

今回はできるだけ低予算を目指したためレンタルルーターRT-500KIを使用。(月額550円

③ハブ

ルーターの接続先となるハブですがこれもまた一般的なものは1Gbpsにしか対応していません。
そのため10Gbpsに対応した機器を用意する必要があります。
主な10Gbpsに対応しているハブ(50000円前後)

・TL-SX1008:TP-Link:10Gポートx8
・TL-SX105:TP-Link:10Gポートx5
・LXW-10G2/2G4:Buffalo:10Gポートx2,2.5Gポートx4
・GS110MX:NETGEAR:10Gポートx2,1Gポートx8

10G対応ポートが多いほど高価。今回はLXW-10G2/2G4を使用。(AMAZON価格23000円程度

④LANカード

回線、ルーター、ハブと続き最後はPCが10Gbpsに対応してないと意味がありません。
通常のPCは1G対応のポートしかついていないためこれも増設する必要があります。
主な10Gbpsに対応しているLANカード(20000円前後)

・LGY-PCIE-MG2:Buffalo
・XG-C100C V2:ASUSTek
・XG-C100C:ASUS

もっとも安価に購入できたLGY-PCIE-MG2を使用。(9000円程度)

⑤LANケーブル

機器を接続するLANケーブルも10Gbps対応しているものが必要です。
古いLANケーブルなのどはもちろん10Gbpsに対応していません。
元々あったケーブルがCate6だったためそちらもCate6Aを新に購入しました。

・Cate6A対応1mLANケーブル:エレコム3本 (900円x3程度)

⑥環境構築

①~⑤でのすべてがそろったので実際に環境を構築。

レンタルルータRT-500KIに10Gポートは2つあるため1つを回線側に接続。もう片方をLXW-10G2/2G4の10Gポートに接続。同じくLXW-10G2/2G4のもう片方の10GポートにPCの増設LANカードに接続。(LXW-10G2/2G4の空ポートは2.5GポートなのでNASとプリンターを接続)プリンターやNASがない場合はハブ無しで直接ルータとPCを接続してもOK。

結果、ブラウザで回線速度を計測すると……1.1Gbpsとなりました。
時間帯によって(ベストエフォートのため)速度の上下はありますが平日の21時過ぎでこの速度は出たならまずまずかなと。

また確認のためPCに接続するケーブルを増設LANではなく備え付けのポートに接続したところ回線速度は340Mbpsでした。1Gポートだと3割実績しか出せないようです。1Gの回線契約でも1Gbpsを出すことはできませんね。

おわりに

今回10Gbpsに対応した環境を構築するのにかかった費用合計をなんとか50000円内に収めることができました。やはりこれからのニーズによって普及していくと思われる10Gbpsですがそれに対応させようと思うとまだまだ敷居が高いように感じられます。

しかし環境を構築したことによって夜間のピーク時間帯に動画が重いなどのストレス部分はほぼ改善されました。回線速度がすべての問題を解決してくれるとは思いませんが無線で接続する機器が増えることなども考えると10Gbpsの環境を構築するのも必要になってくるかもしれません。しかしまだまだ対応させるための機器が高い。もっと安価なものが普及してくれることを願います。

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