新世代ゲームコンソール発売!PS5の特徴について

新世代ゲームコンソール発売!PS5の特徴について

【次世代ゲームコンソール発売】

2020年11月12日、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下SIE)はPlayStation5(以下PS5)を発売しました。
昨今のコロナ禍と相まって、新ハードの発売日としては静かなスタートを切った印象となっています。

 

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PS5は発売4日間で約11万8千台を売り上げたと報道されており、2013年発売のPlayStation4(以下PS4)初週売り上げと比べると1/3近くまで数字を落としています。
これは需要の低下というわけではなく、日本に供給された台数がそれしかなかったと見るのが正しいものとなります。
例えば、ヨドバシカメラの抽選販売では当選倍率は最終的に91倍まで上がっていました。
また、PS4の場合は日本国内発売が世界に対して3ヶ月遅れであり、その期間で供給量を確保した形となっていました。
この為、国内需要の本当の数字が見えるのは供給が安定した後のこととなるでしょう。

【PS5は何が進化した?】

PS5最大の特徴は高速SSDを搭載していることによる高速ロードとなります。

高速ロードの恩恵は単純にゲームを止める形のロード時間が短くなるというだけに留まりません。
これまでのゲームではプレイヤー視点では一見わからないデータの先読みの為の措置が行われてきました。
例えば広いマップ間を繋ぐ狭い通路の存在です。狭い通路を移動させている最中にその先のマップのデータをロードすることでゲームの進行自体は止めずにロードを行う手法となります。
PS5でゲームを動かす上ではこの通路の存在すら不要となるのです。ゲームデザインを変えると言っても過言ではないでしょう。

もっとも、これはゲームをPS5専用としてデザインした場合に限る話となってしまいます。
マルチプラットフォーム(PCや他ゲームハード)で動作させることを前提に考えると、PS5では問題なく動いても他の環境ではゲームを止めてロードを挿入する必要がある箇所となってしまいますので、どちらを優先するかという話になってしまいます。

とは言え、これまでゲーム専用ハードはゲーミングPCと比べると性能的に勝るものがない(価格帯が全然違うので当たり前ではありますが)という立ち位置にあったのですが、PS5は明らかな優位性を確立したこととなります。
WindowsPCにPS5と同等のSSDを搭載してもOS等がボトルネックとなってしまい、ロード速度ではPS5に追いつくことができないからです。

【ディスクレス化へ】

PS5は初期モデルからブルーレイドライブ搭載型と非搭載型(デジタル・エディション)の二種類が発売されました。
SIE(当時はソニー・コンピュータエンタテインメント)が発売したダウンロード専用のゲームハードとしては2009年発売のPlayStation Portable goがありましたが、当時は現在ほどダウンロード販売の売れ行きもよくなく、またメディア版のみが販売されダウンロード版が発売しないタイトルも多かった為、累計15万台にも満たない販売台数で出荷終了となっていました。

ですが現在ではPSハードのダウンロード版売上比率は大凡5割、ダウンロード専売ソフトやダウンロードコンテンツの売り上げも伸びており、PlayStation Networkの売り上げはPSを支える柱となっています。
このままダウンロード版の販売比率が上がり続ければ、PS6では全タイトルダウンロード版のみ、となることもあるかもしれません。

【他社の動き】

Microsoftもまた、2020年11月10日にXboxの新型であるXbox Series XとXbox Series Sを発売しました。
こちらは高性能版であるSeries Xと廉価版であるSeries Sの同時発売となっております。

 

 

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どちらのハードを購入しても、グラフィック描写の差は出るものの同じタイトルを遊ぶことができる……というコンセプトのようですが、これは果たして上手くいくのでしょうか。
また、PSにはない取り組みとしてサブスクリプションサービスであるXbox Game Passを展開しています。他サブスクリプションサービスと同様に配信タイトルが入れ替わる為、遊びたいタイトルがある場合はお得かもしれませんがスケジュールには注意が必要となっています。
Xboxについては本丸のMicrosoftからして専用ソフトは作らずにWindowsPCでも遊べる環境を構築しています。
PSの産みの親である元ソニーの久夛良木氏はかつて「将来のプレイステーションはネットワークに溶けてゆく」と発言していましたが、ゲーミングPCに対して優位性を確立しようという思想のないXboxは、PSに先んじてハードとしての形を捨てる道を進んでいるのかもしれません。

一方の任天堂ですが、こちらは特に目立った動きは見せていません。
Nintendo Switch(以下NSw)が好調なのもありますが、2001年発売のニンテンドーゲームキューブを最後に性能勝負という土俵から降りて独自路線をとっている為、PS、Xboxとは競合しにくいのでしょう。
とは言え、一部のPSユーザーからはNSwとPS4のマルチプラットフォームのゲームタイトルはNSwが足かせとなって劣化する、と大変不評でした。
更に性能差が広がったPS5とのマルチ展開についてはどうなるか、今後のソフトメーカーの動向が気になるところです。

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