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デザインのお話を始めようと思う。【第2回】Webサイトのデザインミス

一ヶ月くらい失踪してお遍路に行きたい、いやむしろ天竺までありがたいお経を取りに行くとか
どうか。浦和インターあたりから乗ればうまい事たどり着かんかな。

あっ、天竺はコロナでえらいことになってるはず。何もかもがままなりませんな。一切皆苦。
カラ元気免許皆伝のWeb屋さんです。こんにちは。

さて今回は、企業Webサイトの制作/リニューアル時にありがちなデザインミスについてのお話です。いや、こんな話当たり前と思う方も多いとは思うんですが、びっくりするほどこのミスを犯す方多いのですよ。

ビジュアルから考えちゃうミス。

企業Webサイトの制作/リニューアルを行おうとした時に、何故か見た目の話から入るパターンが多いんですが、結構よくあるのが「紙のパンフのデザインをそのまま踏襲したWebサイト」です。色がどうこうとかじゃなくて、レイアウトまで同じにしてしまうパターン。でも、経験上、紙のパンフをそのまま踏襲したWebサイトは使いにくいことが多い感じです。綺麗なサイトが多いですけどね。

例えば、紙のパンフは手でめくっていくというインターフェイスを持つが、当然Webサイトは上から下へ視線が移動するインターフェイスを持つ。この一点だけでも、表現方法を変えていかなくてはいけないというのは明白です。

その上、Webサイトはアクションをユーザに起こさせることができる。その他にも、紙のA3パンフは閲覧条件が変わることはない、しかしWebの場合はPCのディスプレイだったりスマホで閲覧したりと閲覧条件自体が変化する。

そういったWebの特性や、その後の広告戦略を考慮に入れないでパンフの構成を適用したところで、それはパンフの代わりにもならないというところに気づかない方が意外なほど多い。

Webサイトの誤解。

なんでそんな事になるかというと、多くの企業で、Webサイトはそれ単体で売り上げアップや広報活動が完結できるツールであるという誤解を少なからず持っているからです。

Webサイトさえあれば高価な紙の広告なんていらない、Webサイトを持てば売り上げが倍増するなど、自分たちの希望だけを思い浮かべて、そのメディアの特性を考えるという事を忘れちゃってるんです

「Webサイトを使えば公報的な効果もあるし、問い合わせや、注文が得られるに違いない。」

これは企業サイトの意義を考えれば、普通にたどり着く考えだし、ある意味正解とは思います。この考え方は間違えていないんですが、それでは足りないんですよ。

メディアごとの特性を考えよう

では、例えばこういう考え方でWebサイトを制作・運営していたらどうだろうか。「公報活動も行いたい。問い合わせや、注文もほしい。ではWebサイトが役に立つはずだ。」

なんだ、さっきと同じじゃないかと思う無かれ。

前者は、Webサイトありきで宣伝効果や注文数増加を期待しているのに対し、後者は、単なる手段としてWebサイトを選択しています。

物凄く単純な話、企業は利益の追求という課題があって、その課題をクリアする助力になるのであればWebサイト使おうが紙媒体使おうが何でも良くて、大切なことは、それらの持つ特性を理解し組み合わせるという考え方なんです。

 

広報戦略からのデザイン

Webサイトを自社内で制作した結果うまくいかない企業の共通点は、Webサイトという存在を単独で扱いがちと言う点です。例えば、WebサイトはWebサイト。実店舗は実店舗。Webサイトでの宣伝と紙媒体での宣伝ももちろん別物と。

本来一つの流れの元にあるのに、分けて考えてしまうために、「Webサイトの効果が微妙」という話になってしまう。

Webサイトという視点だけで話を進めると、Webサイトはただの高価な看板となり、紙のチラシはチラシに終わることになっちゃいますのでこれからWebサイトのリニューアルをお考えの方は、「広報戦略全体をデザインする」という視点で一考されてはいかがでしょうか。

先ほど「Webサイトという存在を単独で扱いがち」って書きましたが、何でそうなるかという理由についてはまた次回お伝えできたらと思います。ではまた。

前回の記事はこちら

デザインのお話を始めようと思う。